SE向いてないからとすぐ退職した私が復帰してフリーランスSEで飯食っていけるようになるまで3

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著者の暗黒経歴続き

仕事が怖くて仕方なかった社会人3年目

夢にまでみた自社開発企業

今回の会社は自社製品をもった企業。

今までSESで客先で作業しかしていなかった自分にとって、自分の席が固定で存在することに感動。

新人で出向先の人に無礼を働いてはいけないと、ビクビクしおらしくする必要もなくなった。

上流工程メインの仕事内容

この会社での自分の仕事は、

営業がとってきた案件をPMまたはSEとしてお客さんと要件定義、外部設計までを行う。

スケジュール作成して、製造とQAは他県にある支社へニアショア。

受け入れテストをして、納品が一連の流れ。

自社の先輩に囲まれて仕事できる環境って最高!

先輩SEは4人いて、最初は先輩SEとともに案件に入りつつも、

お客さんと要件定義・設計というメインの仕事を任せてもらった。

自分で仕様決めていく作業は楽しかった。

なんかみんな辞めていくんだけど

入社して早3ヶ月。

今までこの会社で最大級の金額の案件にメインSEとしてアサインされたり、

小規模の案件でSE1人でアサインされたり徐々に責任ある仕事を任されるようになった。

そんな矢先、先輩SEが退職することになった。

これまでも他部署の人が何人も辞めていっていた。

この会社は70人規模なのに、次から次へと人が辞めていく。

先輩曰く、うちの会社は3ヶ月もてば奇跡、半年いればベテランとのこと。

なんてこった

3日、1週間でこなくなる人もいっぱいいた。

この会社には1年2ヶ月ほど在籍したが、この間20人は退職した。

板挟みの立場

その中でもうちの部署、PMの仕事は特にメンタルがやられる仕事だった。

営業が支社の製造担当の部長と見積もりを決めて案件が動くのだが、その工数からはみ出すことが許されない。

工数オーバーになる場合は、金額を上乗せしなければならないが、お客さんは基本的にそれは認めない。

予算が少ない案件の場合、ほとんど何も機能を盛り込めずになってしまう。

しかしお客さんとしてはなんでそんなに工数かかるんだ!それじゃ運用回らない!と当然怒る。

しかし製造担当の部からはこれだけ工数かかるの一点張り。

(ちなみにPMの部は外部設計のみで、自社製品のコードやDBの中身を見る権限がない)

社長も利益最優先なので、工数オーバーの要件は認めない。

お客さんとようやく要件定義してできあがった設計書も、社長に直接レビューされ工数オーバーだとちゃぶ台返し。

社長、営業、お客さん、システム部からの板挟みで過去在籍していた先輩SEもみんな病んで辞めていってた。

人間のキャパを超えた仕事量・プレッシャーに絶望

顧客折衝だけでなく、根回し、社内調整力が必要な仕事で、自分が最も苦手とする分野。

お客さんと直接会議している中で、わからないことをわからないと正直に言えないのも本当につらかった。

ここでは5案件以上の並行が当たり前。先輩は10案件以上抱えている。

今はまだ小規模の案件だけ担当していて、先輩SEもいるのでなんとかなっているが、

そのうち大規模案件を1人SEで、しかも複数案件並行なんて任されたら確実に死ぬのが目に見えていた。

またプログラミングスクールで大金溶かす

このままこの会社にいてもメンタルが保たないと思っていたので、どうにか再就職できる実力を身に着けなければと探し回る。

そこで、まさかのプログラミングスクール入校という愚行に走ってしまう。

過去に失敗したのにまたやってしまった。

人は追い込まれるとここまで愚かになるものなのか。。。(俺だけか?)

フリーランスを目指す某有名プログラミングスクールと契約し、個別のチューターがつくもロクに返事がこない。

教材も入門書レベルで、実力は何もつかず大金を溶かしただけで契約期間終了。

まさかこの歳で仕事で泣くとか

部長が過労で倒れ、無期限の休業になってしまう。

残るSEは3人。自分ももう既に1人SEで案件を何個か任されるようになっていた。

メインで並行稼動している案件が5案件ほどあり、その中でもキツかったのが

  • 要件定義中にお客さんに準備不足だとキレられる新案件
  • ディレクターが別案件で炎上しているので自分が対応するしかないリリース目前の案件
  • 過去最大級の金額のプロジェクトのリリース後に多発するトラブル対応

このトラブルどうするんだ?と年下の上司に詰められ、もう何をしたら良いかわからん状態で完全思考停止に。

トイレに隠れ涙をボロボロ流す。

また前を向いてやり直したい

倒れた部長が約1ヶ月で復帰してくれた。

部長、課長にこの仕事は自分には無理ですと相談し、最大限のフォローをしていただくことになった。

案件は基本的に先輩SEの下に入り、メインSEとして要件定義、設計の仕事をさせてもらうようになった。

部長の下で大きな金額かつ無理無理のスケジュールの炎上案件もこなし、なんとか自分の役目を果たしリリースまで達成することができた。

結局逃げるように転職

しかしその後、やはり部長は退職されることに。。。

もう無理。ごめんなさい。。。

課長に退職の意向を伝え、転職活動へ。

地獄を見たご褒美か?2度目の転職は何もかも上手くいく

いくら上流工程が市場価値の高い仕事といえど、開発経験もロクに積んでない、2年間雑用みたいな仕事しかしてこなかった自分には到底無理だと思い知らされ、しっかり開発経験を積んでキャリアアップしていく道を目指すことにした。

今回もたった1年で退職したので、また前回のようにボロカス言われるかと思いきや

今回の転職は信じられない程うまくいった。

上流工程を経験したことはやっぱり相当に価値のあるものだったらしい

今回は退職理由と志望理由がかなりしっかりしたものになったいたので、特段つっこまれたり批難されることもなかった。

アイスブレイクの時に複数案件並行していたとか、サビ残していたとかの話をしていたら、そりゃ俺も辞めるわと面接官から同情されたこともあった。

面接で話をしていると、やっぱりどの企業も上流工程がうまくいかなくて苦労しているんだなというのは強く感じた。

たかだか1年の上流工程の経験の話でも、関心を持って聞いてくれた。

転職先の決め手は

エージェント経由も自分で選考した企業も全て含め内定は7社程もらい、

  • コードが書けるところ
  • 客先に1人で飛ばされないところ(できれば客先常駐じゃないところ)
  • できれば教育体制がしっかりしているところ

を重視して絞っていき、最終的に

「うちの部署は設計も開発も自社で作業する仕事しかない」

という言葉をくれた企業に転職先を決めるが・・・。

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