シリーズ記事
- SE向いてないからとすぐ退職した私が復帰してフリーランスSEで飯食っていけるようになるまで1
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- SE向いてないからとすぐ退職した私が復帰してフリーランスSEで飯食っていけるようになるまで(終)
著者の暗黒経歴続き
ストレスフリーのニート時代
ガチ引きこもりニート
一応転職活動はしている体で親に説明し、そのまま実家暮らしさせてもらう。
アフィリエイトやら転売やらのネットビジネスの情報商材を買い漁り(100万くらい溶かした)、試してみるも約1ヶ月で挫折する。
諦めてからは部屋でアニメ見たり、ゲームして寝るだけの生活。
ニートは数日で飽きるというけれど、自分の場合は一生このままでいれたらなーと思っていた。
ストレスフリーなのと、アフィリエイトやろうと思って買った腸内細菌のサプリメント飲んでいたのが効いたのかIBSがほぼ治癒。
薬の重い副作用に悩むことはなくなった。
このままじゃアカン
一生このままでいれたらなと思いつつ、ずっとこのままでいたら自分の人生終わるよなと他人事の様には思っていた。
焦る気持ちは全くわかなかったが、誰かに相談したいと思うようになる。
就業中はメンタルクリニックのカウンセリングを受けていたが、
時間の割には高いので、近所の民間でやっている安いカウンセリングを探して受けてみることにした。
働く意欲の復活
週1ペースで1ヶ月ほどカウンセリングを受けていた時、
カウンセラーの先生から、地域のNPO法人の知人の代表が、今度開催する講演のチラシを作ってくれる人を探しているという話を聞く。
私は以前、Webデザイナーになりたいと血迷ってスクールに通っていた経験があったので、
フォトショもイラレもほとんど使い方は身についてないけど、まあ調べながらやればなんとかなるか〜?と引き受けてみることにした。
出来あがったものは本当にド素人レベルで、デザインの知識ある人から見れば失笑ものの出来だったけれど、依頼主のNPO法人の代表の方からは感謝の言葉と謝礼として4000円をいただいた。
小さな成功体験って本当大事
この出来事で、自分で調べて考えながらやれば、なんとかなるもんだなーと自信がわくようになった。
またWebデザイナーを目指し始める。会社員はもう嫌だからフリーランスで。
フリーランスデザイナーとか自由で超かっこいいじゃん!と憧れを持っていた。
そこから、カウンセラーの先生のつながりで引きこもり支援NPOの、広報のチラシ作成のお手伝いも始めた。
やっぱりSE再挑戦
しかし独学でフォトショとイラレを勉強するも、やっぱりよくわからない。
だんだん勉強が苦痛になってくる。
HTMLとCSSとJSなら特に苦はないんだけど。。
やっぱり自分はエンジニアの方が向いてるのかな?と思うようになる。
ちょうどそんな時にハローワークでWeb系SEの職業訓練校が開校されることを耳にする。
よし、フリーランスエンジニアを目指そう!
今度はしっかり自分で1から勉強し直すことを決意した。
希望に満ち溢れた職業訓練校生活
それからは勉強の虫だった。
職業訓練校というのは基本的に働かずに失業手当もらえるだけ目当てのやる気のない人しか集まらないけど、自分は授業が終わってからも深夜2時くらいまで独学していた。
授業はICT基礎(基本情報試験)、Java、JSP・Servlet、HTML、CSS、JS、MySQLを合計で6ヶ月。(ほぼJavaばっか)
内容は新卒の時に受けた研修と同じレベルだった。
夕方5時に授業が終わって失業手当までもらえる超ホワイト環境。
新人の時に丸暗記しかしなかった基本情報も、授業があったので他の訓練生に説明できるようになるまで理解した。
Java、JSP・Servletの入門書を3周し、サンプルコードを読まなくても自力でコード書けるようになるまで徹底してやった。
新人の時から理解できなかった継承やインターフェース、ポリモーフィズムを2年越しにようやく理解して感動する。
コンソールでRPGのゲーム自作したり、MySQLと連携してJSP・ServletでCRUDのシステム作ったり。
他にも、HTML、CSS、JS、SQL、テーブル設計、ネットワークの入門書を次々読破する。
あ〜勉強たのし〜
再び地獄の就職活動
やっぱり人生は甘くない
訓練生の中でもぶっちぎりで優等生。
こんなに勉強楽しいと思えてるのは何年ぶりだろうと、
もう完全に人生V字逆転の起動に乗ったと思い込んで浮かれていた自分に、再び現実の厳しさを思い知らされるイベントがやってきた。
そう、就職活動
こんなレベルの人材を雇いたい企業ほとんどない
いくらこの半年間、勉強熱心だったとしても、採用側が見るのは過去の実務経験と現在のレベル。
独学頑張っていたといっても所詮入門書レベル。
レベルの高い技術を使ったポートフォリオをもっているわけでもない。
たった2年で退職してニート。
その2年間でも開発経験がロクにない。
案件で活躍していたエピソードが1つもない。
3年も浪人していたのでこの時もう既に29歳。ポテンシャル採用には厳しい年齢。
人事にボロっカス人格否定され続け、人生に絶望。。。
救いの手を差し伸べてくれた転職エージェント
転職サイトに登録していてスカウトメールがきたので転職エージェントを利用することに。
自分みたいな市場価値の低いエンジニアでも拾ってくれて親身に相談に乗ってくださった。
難関と言われる企業から書類選考や1次面接は通るようになっていき、少しずつ自信を取り戻していく。
上流工程は市場価値高いらしいよ
その書類選考だけ通った企業の中で、システムコンサルで超有名な企業があった。
採用面接の前にエージェントから、「ここの企業は本当に凄い、この企業で働いていたというだけで市場価値がめちゃめちゃ高い人材になれる。」という話を聞く。
世の中作れる人間はたくさんいるけど、何を作るかを考えられる人材はとても稀。
だから市場価値が高いとのこと。
(こういう話は今でも良く耳にするけど、正直技術高いエンジニアもかなりレア)
ようやく脱獄か・・・?
その話を聞いてから、今まで開発経験がないことにコンプレックスを持っていたのでコード書かせてもらえる企業を中心に受けていたが、上流メインでやっている企業を中心に受けるようになる。
そして、上流工程をやっている企業に内定をもらい、ようやく地獄の転職活動から脱獄できた。
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